国内オオムギ約100 品種・系統の5つのフルクタン代謝酵素遺伝子には,それぞれ6 から10 の遺伝子型が存在しており,それらの遺伝子型の組み合わせによりフルクタン含量に差が見られた.フルクタン含量と耐雪性には高い相関があり,越冬前の茎葉のフルクタン含量が高いほど耐雪性に優れていた.特に耐雪性に優れる品種・系統群は特徴的な遺伝子型の6-SFT遺伝子を有しており,また,1-FEH の遺伝子型により耐雪性が高い・中程度・低い品種・系統群に分けられた.耐雪性が最も高い品種・系統群に特徴的な6-SFT の遺伝子型,および1-FEH の各遺伝子型を識別するdCAPS マーカーを開発した.
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