日本では、放棄された竹林の拡大が深刻な問題となっていまする。竹林のさらなる拡大を抑制するために、竹材の新たな利用法が模索されています。 本研究では、園芸植物の栽培において竹材を培養土として利用できるか検討しました。20種類の花卉の種子を園芸培養土あるいは竹粉に播いたところ、すべての花卉でその発芽率は土壌の種類の影響を受けませんでした。竹粉で栽培したフレンチマリーゴールド、パンジーおよびイチゴの植物体の成長は、園芸培養土で栽培した個体よりも劣る傾向を示しましたが、竹粉に堆肥を加えることで改良されました。 これらの結果は、竹材を園芸培養土として利用できることを示しています。
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