2020年度までに取得した実験データをもとに、不適応型炭疽病菌の付着器を介した植物侵入に対する免疫応答に植物の表皮葉緑体が関与することを証明した論文の執筆・投稿を行っていた。しかし、投稿論文の改訂作業等が2021年度に渡ったため、研究期間の延長を行った。2021年度は、予定通り、当該論文の改訂作業を経てNature Communications誌に掲載した。また、表皮葉緑体が関与する植物免疫について和文の解説を執筆し、バイオサイエンスとインダストリー誌に掲載された。加えて、英文の総説も執筆し、2022年度早々にInternational Journal of Molecular Sciences誌に掲載された。さらに、関連する研究として、複数の植物免疫因子が重層的に機能することで、様々な不適応型炭疽病菌に対する非宿主抵抗性が構築していることを示すデータを追加で取得し、今後の研究展開の端緒となる論文を執筆、投稿して2021年度内に発表した。
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