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2020 年度 研究成果報告書

二重攻撃を行う捕食者メスグロハナレメイエバエの生物的防除資材としての有効性

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05650
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39040:植物保護科学関連
研究機関高知大学

研究代表者

荒川 良  高知大学, その他部局等(名誉教授), 名誉教授 (10159494)

研究分担者 鈴木 紀之  高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 准教授 (00724965)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード生物的防除 / 土着天敵 / メスグロハナレメイエバエ / チバクロバネキノコバエ / イチゴ
研究成果の概要

チビクロバネキノコバエは施設栽培のイチゴの害虫として知られる。本研究では地上では成虫がチビクロバネキノコバエ成虫を捕食し、土中では幼虫がチビクロバネキノコバエ幼虫を捕食するメスグロハナレメイエバエの二重攻撃の性質を利用した生物的防除の可能性を検討した。室内実験では、メスグロハナレメイエバエ幼虫、成虫ともチバクロバネキノコバエ幼虫、成虫それぞれに対して高い捕食能力を示した。また、プランターおよび地植えのイチゴ栽培ハウスにおけるメスグロハナレメイエバエの放飼試験においても、チビクロバネキノコバエの発生を抑制し、防除効果が認められた。

自由記述の分野

植物保護科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

農業害虫の生物的防除資材として、メスグロハナレメイエバエのような二重攻撃の性質を有する捕食者の実用化例は世界的に皆無であるが、本研究の結果、この性質を利用して施設栽培のイチゴの害虫であるチバクロバネキノコバエ防除の可能性を見いだした。さらにチバクロバネキノコバエに限らず、施設への害虫が侵入する場合は成虫で飛来することが多いと考えられるため、メスグロハナレメイエバエ成虫がそれら飛翔性微小害虫の侵入を阻害する防除資材として利用されることが期待される。また、害虫防除だけでなく、イチゴの受粉への利用の可能性もあり、今後施設園芸でのメスグロハナレメイエバエの利用が広まると思われる。

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公開日: 2022-01-27  

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