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2021 年度 実績報告書

病原菌由来因子による宿主気孔形成制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K05660
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

舘田 知佳  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (30774111)

研究分担者 清水 元樹  公益財団法人岩手生物工学研究センター, ゲノム育種研究部, 主任研究員 (90734343)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード感受性誘導 / 気孔侵入型病原体
研究実績の概要

気孔侵入型の病原性糸状菌であるS. gentianaeによる、宿主リンドウ葉の気孔密度制御機構を解明することを目的として研究を行った。前年度までの研究で、リンドウ葉枯病菌由来のエフェクター候補因子が、リンドウ内在性因子の機能を撹乱することにより気孔密度を制御していることが示唆されており、さらに、他の植物種においても、同様の作用があることも確認していた。そこで、本年度は、シロイヌナズナおよびベンサミアナタバコについても検証を行った結果、昨年度同様に、宿主植物側に共通因子が存在していることを確認することができた。
また、エフェクター候補因子を一過的かつ局所的に発現させた接種葉の葉柄から分泌される液体中に、SIS誘導に関わる長距離シグナル因子本体が存在していることを示唆する結果を、昨年度の研究で得ていた。そこで、分泌液中に含まれる因子の探索を試みた結果、少なくとも、エフェクター候補因子そのものの存在は確認されなかったことから、接種葉においてエフェクター候補因子の存在により誘導された何らかの因子であると結論づけた。
しかしながら、本研究で得られたエフェクター候補因子のエフェクターとしての証明については、未だ改善の余地があり、今後、S. gentianaeの効率的な形質転換方法を確立することが必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リンドウ葉枯病菌による全身的な感受性誘導機構の解明2022

    • 著者名/発表者名
      舘田知佳, 清水元樹, John Jewish A. Dominguez, 岩井摩利, 小原和恵, 西原昌宏, 藤崎恒喜
    • 学会等名
      日本植物病理学会大会

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公開日: 2022-12-28  

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