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2020 年度 研究成果報告書

ナス近縁野生種が有する青枯病抵抗性遺伝子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05666
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39040:植物保護科学関連
研究機関岡山県農林水産総合センター生物科学研究所

研究代表者

向原 隆文  岡山県農林水産総合センター生物科学研究所, その他部局等, 専門研究員 (80344406)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード青枯病 / 抵抗性 / エフェクター / NBS-LRR抵抗性タンパク質 / ナス
研究成果の概要

青枯病はナス科作物の重要病害であるにも関わらず、抵抗性遺伝子に関する知見が少ない。ナス属植物が持つ青枯病抵抗性遺伝子の同定を目的に世界各地から収集されたナス系統を探索し、強度青枯病抵抗性を持つナスNo. 98系統を見出した。No. 98系統はナス青枯病菌(phylotype I)の特定のAvrエフェクターを認識し、強度抵抗性を発揮していた。また、ナスが認識するジャガイモ青枯病菌(phylotype IV)Avrエフェクターの同定にも成功した。交配解析から、本研究で見出した2つの青枯病抵抗性遺伝子はいずれも優性1遺伝子支配であり、NBS-LRR抵抗性タンパク質遺伝子である可能性が強く示唆された。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

青枯病はナス科作物の重要病害であるにも関わらず、抵抗性遺伝子に関する知見がほとんど無い。本研究ではナス青枯病菌(phylotype I)及びジャガイモ青枯病菌(phylotype IV)を材料に、これら菌株を認識する(抵抗性遺伝子を持つ)ナス系統と認識しない(抵抗性遺伝子を持たない)ナス系統をそれぞれ見出し、抵抗性系統が認識するAvrエフェクターの同定にも成功した。現在作成中の交配後代集団を利用して抵抗性遺伝子をクローニングできる可能性が極めて高い。また、No. 98系統が持つ抵抗性遺伝子は既存ナス品種に交配で容易に導入できると考えられ、育種利用価値が非常に大きいと考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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