アライグマとマングースの新たな個体数管理手法と期待される経口避妊ワクチン開発のため、「卵周囲蛋白(透明帯ZP)由来のワクチン抗原候補の評価」や「避妊効果判定に要する両種の人工繁殖技術に関する研究」を行った。アライグマZP3由来ワクチン抗原候補の1つは有用性が期待されたが、今後も試験個体数を増やした追加実験が必要である。また、ZP3以外にもZP4の遺伝子解析も行い、より効果的なワクチン抗原の開発継続が求められる。人工繁殖技術開発に関しては、アライグマ精巣上体精子の採取適期やマングースの人工的な排卵誘起法に関する知見が得られた。本研究結果は、種特異的な避妊ワクチン開発において有益なデータとなる。
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