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2018 年度 実施状況報告書

重要文化的景観の視覚化装置に関する計画論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K05705
研究機関富山大学

研究代表者

奥 敬一  富山大学, 芸術文化学部, 准教授 (60353629)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード文化的景観 / 視点場 / 本質的価値
研究実績の概要

資料調査
各重要文化的景観選定地域について、保存調査報告書、および保存計画書の収集を進めた。また奈良文化財研究所発刊の資料を中心に、重要文化的景観における視覚化装置について論じた文献の収集と整理を行った。
現地調査
今年度は、「葛飾柴又の文化的景観」「小鹿田焼きの里」「阿蘇山周辺の一連の文化的景観(7箇所)」「通潤用水と白糸台地の棚田景観」「姥捨の棚田」の計11箇所について新規に現地調査を実施した。現地調査では、事前に保存調査報告書などから得た各重要文化的景観の視点場の情報に基づき、視覚化装置に該当する箇所を悉皆的に訪れ、本質的価値を視覚化する装置としてどのように機能しているかを把握した。積極的に視点場を設定し、文化的景観の価値を伝えようとしている地域も見られたが、多くは個別文化財の視覚化については配慮がなされていたが、価値の構造については十分な視覚化や解説がなされているとはいいがたい事例も多く、本質的価値を伝えきれていない現状を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2018年9月の北海道胆振東部地震により、先進地として重点的な調査を予定していた北海道平取町の文化的景観を調査することができなかったため。

今後の研究の推進方策

昨年度調査できなかった重要調査地を、早期に現地調査する。

次年度使用額が生じた理由

2018年9月の北海道胆振東部地震により、先進地として重点的な調査を予定していた北海道平取町の文化的景観を調査することができなかったため。今年度早期に第一回目の現地調査を実施する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 森林景観の保全における文化的景観概念の役割2019

    • 著者名/発表者名
      奥敬一
    • 雑誌名

      林業経済研究

      巻: 65 ページ: 39-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 散村景観の変化と新たな活用の動向2019

    • 著者名/発表者名
      奥敬一
    • 雑誌名

      砺波散村文化研究所紀要

      巻: 36 ページ: 印刷中

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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