研究課題
基盤研究(C)
全国の重要文化的景観選定地域を対象に、その本質的価値を伝えるための視覚化装置について整備状況を明らかにした。全体の傾向として視点場の重要性自体は認識されており、個別文化財の価値の視覚化については配慮がなされていたが、とくに景観全体の本質的価値につながる歴史的な空間構造については十分な視覚化や解説が困難な状況も見られた。一部自治体では民間資金を用いた視点場整備や、拡張現実を用いた解説なども実施しており、先進的な取り組みがおこなわれていることも明らかとなった。
ランドスケープ科学
文化財を地域の資源として活用することが求められている中で、重要文化的景観選定の本来的趣旨である「我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」について、その理解を促進するための重要な方法論を提供した。