2019年度までに、都市公園リノベーション事業の全体構図や、そこでの民間事業導入における現場担当者の意識分析などを行ってきたが、その過程で明らかになったリノベーション事業検討の基礎資料となる過去の資料保存状況の課題に関して研究し、2020年度二編の論文(平田富士男・橘俊光(2021) リノベーションへの活用可能性から見た公園計画設計資料の公文書としての保存状況、ランドスケープ研究84-5、499-504.・ 橘俊光・平田富士男(2021) リノベーションへの活用を見据えた都市公園台帳の調書記載内容の拡充の方向性、ランドスケープ研究84-5、495-498.)を投稿した。 2021年度は、その二編の論文が採用されたことから、その内容の発表を日本造園学会全国大会にて行った。 また、これまでの成果を踏まえ、公文書による業務内容の分析には限界があることから、実際の計画の実務を受託している民間のコンサルタント会社担当者等との意見交換の場を立ち上げ、分析をさらに深めていく体制づくりを行った。 これをもとに継続研究を進めるべく、2022年度からの科研費への応募を行い、採択が決定した。
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