カラマツのカリウムチャネル遺伝子およびカリウムトランスポーター遺伝子の特性を明らかにするために研究を行った。大腸菌のカリウム取り込み能欠損株を用いた相補性試験の結果、2個のチャネルと3個のトランスポーターでカリウム取り込み機能が見られた。そして、これらのトランスポーターによるカリウム取り込みは、セシウムなどの陽イオンに影響を受けることが分かった。発現解析の結果、解析を行った全ての遺伝子の針葉、内樹皮、分化中木部、根における発現量が月によって変動することが明らかになった。また、2個のチャネル遺伝子では内樹皮、分化中木部、根で、3個のトランスポーター遺伝子では雄花で高い発現が確認された。
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