• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

陸生スゲ類の繁殖特性を用いた崩壊地植生回復に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K05723
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関信州大学

研究代表者

荒瀬 輝夫  信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (10362104)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード植生回復 / 緑化 / 陸生スゲ類
研究成果の概要

本研究では、本邦在来の陸生スゲ類に着目し、山岳地帯の自生種のスクリーニングを行い、砂れき地・崖地に分布していて土質を選ばず生育・繁殖可能な2種(ヒメスゲとアブラシバ)を選抜した。土質の異なる切土のり面での緑化試験において、地上部と地下部の成長と群落化の様相をモニタリングし、外来イネ科牧草に代替できる成長特性をもつことを明らかにした。しかし、両種とも耐陰性に劣ることが明らかとなり、適用が植生遷移の初期に限られる可能性が示唆された。より長期的にみて、植生遷移が進み上層を高茎草本や樹木に覆われた場合に生育できる陸生スゲ類の探索が新たな課題となった。

自由記述の分野

資源植物学、緑化工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、生物多様性や景観の保全の重要性が増し、発芽と成長が斉一で優秀なためかつて繁用されていた外来牧草を植生回復・緑化に用いることは制限されつつある。スゲ属植物はイネ科植物によく似た生育形で、イネ科牧草を代替する野生植物として期待されるものの、水生・湿生の種と異なり、陸生スゲ類は緑化利用はほとんど見当たらない。本研究成果は、陸生スゲ類の緑化利用のさきがけとなるものであり、新たな課題の解決(耐陰性の陸生スゲ類の探索など)により今後の学術的・技術的な展開も期待される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi