研究課題/領域番号 |
18K05740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渋谷 園実 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (50598232)
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研究分担者 |
福田 健二 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30208954)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 飛翔形質 / 繁殖型 / 食性 / 解剖 / 生活史戦略 / 系統解析 |
研究成果の概要 |
地表徘徊性甲虫類(オサムシ科)は、生息地の環境変化に鋭敏に反応するため、環境指標生物として、国内外でモニタリングされているが、そのデータを的確に解釈するには、出現種の生態にもとづき種組成や個体数の変化のメカニズムを考察する必要がある。そこで、野外調査と解剖を組み合わせることにより、広域に出現し捕獲頻度の高い57種の季節消長、飛翔能力、食性、繁殖型を明らかにし、生活史戦略を類型化した。 次に遺伝子解析を行い、それぞれの種の系統関係を明らかにし、さらに祖先復元を行った。その結果、祖先種は飛翔能力があり、食性は肉食と推定された。飛翔性も食性も、異なった族で独立に進化した収束進化がみられた。
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自由記述の分野 |
生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地表徘徊性甲虫類(オサムシ科)は、1つの科で非常に幅広い生態を示した。飛翔性は、後翅が短翅に退化しているもの、発達した長翅を有しながら飛翔筋が退化して飛べないもの、高い飛翔性を示すものまであり、食性も肉食のものから植食のものまであった。繁殖様式も、春繁殖型・秋繁殖型に加え、小卵多産型のものから大卵少産型のものまであった。また、系統解析からその多様な生態の分化過程が明らかになった。現在も後翅の退化が進行中の種がいる可能性があり、学術的に興味深い分類群である。 応用面としては、本分類群は環境指標生物として調査されているが、今回明らかになった知見を活かすことでその調査結果の解読への寄与が期待される。
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