牡蠣加工現場で安全・簡便で安価なノロウイルス浄化法を開発することが求められている。本課題において、実験水槽内でノロウイルス代替ネコカリシウイルスを牡蠣に取り込ませる手技を確立し、実験用浄化槽内で浄化中の牡蠣に抗ネコカリシウイルス卵黄抗体を取り込ませ中腸腺内のネコカリシウイルスの不活化をできることを確認した。ノロウイルス様中空粒子を用いた実験においても牡蠣中腸腺内に蓄積したノロウイルス様中空粒子と抗ノロウイルス卵黄抗体が結合していることが確認できたことから、浄化水槽に抗ノロウイルス卵黄抗体を添加することにより牡蠣中腸腺内ノロウイルスを不活化することが可能であると考えられた。
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