本研究では、農業新技術の普及制度設計という現実の制度設計・運用に研究代表者が中長期的に携わることで、マダガスカルにおいて、現地住民や農業普及員が新技術普及の制度設計・運用にどのように関わり意思決定を行っているのかを明らかにしようと試みた。コロナウイルスの流行により、2019年度後半以降の調査を行うことが出来ずにいたが、100を超える村において新技術の普及実験を行い、数百人の農業技術普及員の認知能力・非認知能力の調査を行った。結果として、新技術の普及における農民間ネットワークの重要性や農業技術普及員の非認知能力や農業省スタッフとの関係性が、普及制度の構築に重要であることが判明した。
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