研究課題/領域番号 |
18K05856
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研究機関 | 農林水産省農林水産政策研究所 |
研究代表者 |
高橋 克也 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (20371015)
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研究分担者 |
薬師寺 哲郎 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (20356306)
池川 真里亜 麗澤大学, 経済学部, 准教授 (20786553)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 食料品アクセス / 高齢者 / フードシステム / エビデンス |
研究実績の概要 |
本研究は、食料品アクセス問題において生活の質に直結する食生活への影響とその改善効果を検証することで、アクセス条件が大きく変化した地域における住民調査からアクセス条件と食生活の関連とともに、個人・地域レベルでの食生活改善の提案としてフィードバックし、2回目の住民調査によって食生活改善の効果を検証する。 主観的な買い物の不便さと食品摂取の多様性の関係では、不便の有無別では有意な差は確認されなかったものの、男性の単身世帯では女性単身世帯や男性複数人世帯に比較して食料品の摂取頻度が低い傾向がみられ、これら単身男性世帯への食料品調達・摂取に関するサポートの必要性が示唆された。 住民調査の実施後、個人結果および食生活分析結果について自治体関係者・保健衛生士等と共有し、調査地域の食料品アクセス環境と食品摂取、食生活を通じた健康増進のあり方に関する説明会を行った。同時に、住民や自治体関係者へのインタビュー調査から、関係者の問題認識や課題等の整理による定性的分析を実施した。 さらに、アクセス条件を緩和する手段としての移動販売等の事業継続を求めた消費者ニーズ評価、移動販売の利用者を対象にした消費者選好調査をBWS手法により実施したところ、生鮮品の鮮度に次いで販売員との会話が重要視しており、その傾向は後期高齢者で高くなるなどの特徴が確認され、移動販売は高齢者の生活を維持・向上において一定の貢献していることが確認された。
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