既存のりんご生産における農業経営及び産地を対象に、りんごの新規需要へどのように対応していくべきか、その態様と条件を検討した。具体的には、第1に、りんご生産における現状の生産実態と技術体系の関係性を検討し、第2に、カットりんご向け専用園の導入による経営方式の労働時間と経営収支の分析を行った。 現在のりんご作経営は、栽培様式が密植度に応じて大きく異なるが、それぞれ販路との関係によって意思決定されていることを示した。 また、カットりんご向け専用園は、大きく労働時間を減少させうることが示された。契約栽培等により取引価格が決まっている場合には、生産者も契約単価に見合った栽培体系を採ることが可能と考えられる。
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