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2021 年度 実施状況報告書

メンタルヘルスフィールドとしての中山間地域農業の可能性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K05868
研究機関岡山大学

研究代表者

駄田井 久  岡山大学, グローバル人材育成院, 准教授 (60346450)

研究分担者 二階堂 裕子  ノートルダム清心女子大学, 文学部, 教授 (30382005)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード地域支援型農業 / webアンケート
研究実績の概要

2019年度までに実施した調査にを用いて,雑誌論文2本,学会発表1回であった。
雑誌論文2本は,海外農業を事例として日本農業のあり方への参考とな調査であった。中山間地域のメンタルフィールド効果とは直接関係していないが,今後の研究方向性に参考となった。
学会発表は,生産者と消費者が相互に支えあう農業の一つである,CSA(Community Supported Agriculture, 地域支援型農業)を取り上げた。一般消費者を対象としたアンケート調査に基づき,CSAに対する認知度・評価及び消費者自身の属性・特性とCSAへの加入意向との関係を明らかにすることでCSA普及に向けた方策を検討した。「CSAを聞いたことがあり内容も知っている」回答者は5.8%(23人),「CSAに加入している」2.5%(10人),「加入して事があった」3.0%(12人)であった。一方で,CSAに対する総合評価は平均3.27(SD1.05)であり高い評価を示していた。消費者特性のうち加入意向に最も大きく影響する項目が「コミュニティ意識尺度」であった。地域をより良くしようとする意識が強いと考えられる地域のボランティア活動などに参加している人に対して訴求していくことがCSA普及に有効であることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響で2020年度と同様に,2021年度も国内での対面を伴うフィールドワークの実施はほぼ不可能であった。そのために,webアンケート等の実施によるデータ収集が主であった。農村地域でのインタビュー調査が行えなかったために,仮説構築なども不十分であり調査用の設計も満足できるものではなかった。

今後の研究の推進方策

コロナ禍の状況を見ながら,国内・海外の農村でのフィールドワークを実施する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響で国内・海外でのフィールドワークが実施できなかったため

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 台湾における日本産ぶどうの評価と輸出促進方策2021

    • 著者名/発表者名
      駄田井久, 難波真之, 東口阿希子, 横溝功
    • 雑誌名

      農業経営研究

      巻: 59 ページ: 73-78

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中国山東省沿岸部における私営農企業の新規参入2021

    • 著者名/発表者名
      王 偉安、駄田井 久、東口 阿希子、横溝 功
    • 雑誌名

      農業経営研究

      巻: 58 ページ: 57~62

    • DOI

      10.11300/fmsj.58.4_57

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Possibility of Integrating Qualitative Research and Quantitative Research: Possibility of approaching common problems from different perspectives2021

    • 著者名/発表者名
      Datai Hisash
    • 雑誌名

      Journal of Rural Problems

      巻: 57 ページ: 23~26

    • DOI

      10.7310/arfe.57.23

  • [学会発表] 日本におけるCSA(Community Supported Agriculture,地域支援型農業)に対する消費者評価と普及方策の検討2021

    • 著者名/発表者名
      駄田井久, 東口阿希子,前田拓馬, 横溝功
    • 学会等名
      令和3年度日本農業経営学会
  • [学会発表] 労働者送出国からみた外国人技能実習制度―「半周辺化」が進展するベトナムを事例に―2021

    • 著者名/発表者名
      二階堂裕子
    • 学会等名
      日本都市社会学会第39回大会
  • [学会発表] 外国人技能実習生の受け入れによる家族農業の活性化の可能性 ―ベトナム人技能実習生を受け入れたある農家を事例として―2021

    • 著者名/発表者名
      二階堂裕子
    • 学会等名
      第94回日本社会学会大会

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公開日: 2022-12-28  

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