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2021 年度 実施状況報告書

欧米産和食用米と国産業務用米の国際比較-先進国イタリア米国日本に限定した比較-

研究課題

研究課題/領域番号 18K05873
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

笹原 和哉  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, グループ長補佐 (70355668)

研究分担者 安江 紘幸  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, 主任研究員 (40508248)
冠 秀昭  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, グループ長 (70502235) [辞退]
篠遠 善哉  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, 研究員 (30737119)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード国際比較 / 水田作 / 水稲直播
研究実績の概要

コメの競争力向上には,日本国(以下,国内)が欧米の直播を前提とした稲作技術体系を参照して,技術革新が求められていることを背景に,本研究の目的はコメの競争力強化のために,国内の稲作生産費用を低下可能な,かつ導入可能な欧米の稲作技術を解明する.
その手段がイタリアないし米国を対象とした調査が本研究の骨子である一方,2021年度はコロナ禍により海外調査が全研究担当者の勤務先(国立研究開発法人農研機構)から禁止されたため,一切直接の活動を行わなかった.ただし,研究代表者は農村計画学会誌40巻3号(2021年12月)に特集論考「スマート農業技術は水田農業を強くするか-秋田県内の集落営農とイタリアの有機稲作実践事例に基づいて-」を発表した.その資料として2019年の調査にて取得した,イタリアにて実践される乾田直播による有機稲作の技術体系についての調査結果を活用した.
内容として,本研究の成果を生かした点を以下紹介する.まず除草においては乾田直播は水稲移植より困難であり,生産者が乾田直播を断念する際は,除草の困難さに起因することが多い.次に現在の乾田直播は通常の移植よりも効果が高い除草剤の投入によって成立している.ところが本研究のイタリアでの調査で示した除草機は,スマート農業技術を応用し,播種機が通った道筋を完全に再現して走行することにより,植えた水稲の2-3cm横の雑草を水稲を傷つけることなく刈る事が可能になっている.そこで,日本では通常の有機農業より困難とされる乾田直播による有機農業を実現していた.この除草技術は緑の食料システム戦略等において現在脚光を浴びる国内の有機稲作において,導入が有望な欧米の稲作技術であると考えられる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

イタリアないし米国を対象とした調査が本研究の骨子である一方,2021年度においてコロナ禍により,海外調査が全研究担当者の勤務先(国立研究開発法人農研機構)から禁止された.このため,一切調査活動を行わなかった.

今後の研究の推進方策

コロナ禍の禁止が勤務先より解禁され次第,調査を再開したい.特に予定したがまだ実施されていない米国への2回目の調査を行いたい.

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により,海外出張は全担当者が所属する農研機構において禁止されたため.使用計画はその禁止が解禁されるタイミングで提出することができる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] スマート農業技術は水田農業を強くするか2021

    • 著者名/発表者名
      笹原和哉
    • 雑誌名

      農村計画学会誌

      巻: 40巻3号 ページ: 138-147

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公開日: 2022-12-28  

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