研究課題
冬季における栽培施設では、主に重油を用いた温風または温水によって加温されている。原油価格変動や地球温暖化などを考慮すると、より安定的で温室効果ガスの少ない電気による加温が重要になってくる。ヒートポンプでは、外気よりも温かい地下水を熱源にすることによって、低気温下でも高いエネルギー利用効率が示されている。また既存の井戸を活用することによってコストの低減が図れることから期待が高まっている。しかし、ヒートポンプ加温器では、加熱能力やコストの面で重油加温器に取って代わることが難しい。そこで本研究では、温水循環によるハウス内の加温法を念頭に、地下水熱源CO2ヒートポンプ開発のための基礎的実験を行う。本期間においては、COP算定において、冷媒の気液両相を含む全流体域に対しても成立するヘルムホルツ自由エネルギーのひとつの関数形で表現する基礎状態式の導入を試みた。
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Proceedings of the 9th International Conference on Environmental Engineering, Science and Management
巻: 1 ページ: 432-439