金属廃液中に含まれる低濃度の貴金属の回収を安価で選択的に高効率で低濃度の貴金属を回収可能な方法が望まれている。そこで、私達は、これまでに金属廃液から貴金属の選択的かつ高効率な回収を報告している、単細胞性紅藻Galdieria sulphurariaの貴金属回収メカニズムについて研究を行った。
XAFS分析により、内圏錯体の形成がその選択的かつ高効率の回収に重要であること、形成された内圏錯体の安定性により吸着や溶解が決まることを明らかにした。さらに、scICP-MS分析により、金属錯体が相互作用する細胞残基が変化することにより、貴金属を吸着する細胞集団の挙動に変化が生じることをみいだした。
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