研究課題
基盤研究(C)
本研究では分娩のタイミングの人為的制御による動物生産の効率化やヒトの早産/遅産の防止に資するため、分娩のタイミングを制御する要因についてマウスを用い検討を行った。当初は睡眠など、生体のリズム的な生理の変化を司る時計遺伝子を要因と目した。しかし本研究の結果から、時計遺伝子よりも分娩直前の照明の条件(環境の明暗)が分娩のタイミングに関与することが明らかとなり、照明の条件による分娩のタイミングの制御の可能性を示唆した。
動物遺伝学
本研究では哺乳類であるマウスにて分娩直前の照明の条件(環境の明暗)が分娩のタイミングに関与することが明らかとなった。このことから畜舎の照明の管理により、家畜の分娩のタイミングを管理者に都合のよい時間に集中させるなどの技術開発が想定され、動物生産の効率化が見込める。またヒトの分娩のタイミングの正常化への応用も想定され、早産/遅産の防止などにも役立つ可能性がある。