• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

プリオン蛋白の異常化機構解明研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K05963
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 篤史  北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (50431507)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードプリオン / クロイツフェルト・ヤコブ病
研究成果の概要

遺伝性プリオン病の原因となるプリオン蛋白遺伝子のM232R変異はプリオン蛋白のGPIアンカーの有無、GPIアンカー付加部位、GPIアンカー糖鎖構造、脳内分布には影響を与えないことを明らかにした。その一方、M232R変異はミトコンドリアに局在するプリオン蛋白を増加させることでプリオン病の発病を促進する可能性が示された。GPIアンカリング シグナルペプチドにおける遺伝子変異と疾病との関連を示したのは本研究が世界で初めてである。また、本研究の中で、ヒトプリオン蛋白のGPIアンカーの詳細な糖鎖構造、GPIアンカー付加部位、GPIアンカーのシアル酸結合様式が初めて明らかになった。

自由記述の分野

神経病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、プリオン蛋白の遺伝子変異によって引き起こされる遺伝性プリオン病の発病メカニズムの一端を明らかにした。今後、その発病メカニズムを人工的に調節する方法をみつけることで、遺伝性プリオン病の発病を遅らせたり阻止したりすることが可能になると考えられる。また、遺伝性プリオン病以外のプリオン病においても同様の発病メカニズムが働いているのかを今後解析し、プリオン病全体の発病メカニズム解明につなげたい。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi