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2023 年度 研究成果報告書

猫のレミフェンタニル耐性メカニズムの解明に向けた比較麻酔学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05968
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

柴田 早苗  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20588917)

研究分担者 小野寺 理沙子  熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 特任助教 (60720399)
オブライエン 悠木子  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20582464)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードレミフェンタニル / 犬 / 猫
研究成果の概要

レミフェンタニルは、μオピオイド受容体を介して鎮痛効果を発揮するが、犬と猫では効果に差がある。猫では犬よりも効果が弱く、その理由は明らかでない。これを解明するため、犬と猫の血清中の非特異エステラーゼ活性が調査され、特に猫に存在するCarboxylesterase(CES)がレミフェンタニルの分解に関与している可能性が示唆された。さらに、犬におけるレミフェンタニルの薬物動態を解析し、投与後速やかに血漿中濃度が最高に達し、その後迅速に低下することが確認された。この結果は、レミフェンタニルの効果の動物種間差を理解する上で重要な情報を提供する。

自由記述の分野

獣医麻酔学

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究は犬と猫におけるレミフェンタニルの鎮痛効果の違いを明らかにし、動物種間でのオピオイド受容体および酵素活性の差異を解明することで、動物の痛み管理に対する理解を深める学術的な基盤を築いた。特に、猫におけるCarboxylesteraseの活性が鎮痛効果に及ぼす影響の検証は、獣医師がより効果的な痛み緩和策を選択するのに役立つ。社会的には、適切な痛み管理が動物福祉の向上に寄与し、動物と人間との関係を強化することにもつながる。

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公開日: 2025-01-30  

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