研究課題/領域番号 |
18K05977
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
長井 誠 麻布大学, 獣医学部, 教授 (10540669)
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研究分担者 |
大井 徹 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (10201964)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 家畜 / 野生動物 / ウイルス検出 / 種間伝播(スピルオーバー) / メタゲノム解析 / 新規ウイルス / 遺伝子変異 |
研究成果の概要 |
家畜と野生動物を対象としてメタゲノム解析を行い、新規のウイルスや種間伝播を起こしたことの疑われるウイルスを検出し、ウイルス学的に解析した。世界で初めてイノシシから分離されたオルソレオウイルスはヒト、日本の動物園ライオン、コウモリ由来ウイルスの遺伝子再集合体で、種間伝播でできたウイルスと考えられた。その他、イノシシからこれまで検出例のないサポウイルスおよびPL-CPを保有するエンテロウイルスG、豚から新種のピコルナウイルス1種とこれまでに報告のない分子生物学的な特徴を持ったウイルス6種(サペロウイルス、ポサウイルス、サポウイルス、トロウイルス、エンテロウイルス、ペスチウイルス)を発見した。
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自由記述の分野 |
獣医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの新興感染症の多くは野生動物からの動物由来感染症であることがわかってきた。家畜においては野生動物から感染するリスク以外に、家畜から野生動物に感染症が伝播する可能性も指摘されている。このような状況下では家畜と野生動物の間に種間伝播(スピルオーバー)が起こり、新しいウイルスが生じる可能性がある。家畜と野生動物が保有するウイルスを検出し解析することは、種間伝播するウイルスを監視するばかりではなく、ウイルスの進化を考察する上でも重要である。
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