アクチビンβB鎖のホモ二量体であるアクチビンBはアディポカインとして機能する可能性が指摘されている。本研究では、イヌアクチビンβB鎖遺伝子の単離、アクチビンB形成、細胞内情報伝達、イヌ脂肪組織での発現に影響を及ぼす因子の同定、破骨細胞形成に及ぼす影響を検討した。類縁動物で推定されているアクチビンβB鎖の塩基配列を基に単離されたイヌアクチビンβB鎖遺伝子はアクチビンBを産生、分泌した。受容体としてALK7を利用し、TGF-β/アクチビン経路だけでなく、BMP経路も活性化すること、イヌ脂肪組織において、脂肪代謝に関わる遺伝子発現と関係したが、破骨細胞形成に影響を与えなかった。
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