我々は、VP35多量体形成評価系をハイスループットフォーマットに応用展開し、東京大学創薬機構化合物ライブラリー(約210,000化合物)の大規模スクリーニングを実施した。EBOVミニゲノムアッセイを用いた高次スクリーニングにおいて、EBOVの複製を濃度依存的に阻害する13化合物が得られた。更に、EBOVミニゲノムアッセイ系を応用し、EBOV複製を効率的に阻害する変異型EBOV組換えタンパク質の開発に成功した。本研究によりVP35の創薬標的としての可能性が明らかとなった。この成果は「フィロウイルス科ウイルス複製阻害剤」として特許を出願した。
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