オリゴデンドロサイト前駆細胞を用いる実験が成功しなかったため、FLAGタグ付加ヒトTmem86aの異種発現系を用いてTmem86aの機能解析を行うことにした。FLAGタグ付加ヒトTmem86aの単独での異種発現には成功しなかったが、N末端側がTmem86bでC末端側がTmem86aとなるように融合させた4種のキメラタンパク質(Ch1-4)をメタノール資化酵母で発現させることができた。特に、Ch4はほぼ全長のTmem86aを含んでいる。また、ラット脳においてTMEM86a mRNAの発現が他組織より強く、Tmem86aが脳において重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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