馬媾疹は馬ヘルペスウイルス3型(EHV3)に起因し、主に交配で伝播する。本病を発症すると外部生殖器に丘疹や水疱が生じ、痛みを伴うため交配が2~3週間不可能となり、交配料の高い種牡馬では数億円の損害に達する。本研究で、EHV3のエンベロープ糖タンパクのgBに特異的なモノクローナル抗体を13種類作出し、最も高感度な抗体の組み合わせを用いて馬媾疹迅速診断キットを完成させた、次に感染防御抗原を28頭の抗EHV3抗体陽性馬の血清を用いて検索した結果、gB、gD、gGとgIがmRNAワクチンの候補として確定され、培養細胞でのウイルス蛋白の発現を確認した。
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