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2020 年度 研究成果報告書

わが国のコウモリにおける病原性バルトネラの生態解明と分離株の簡易同定法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06003
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関日本大学

研究代表者

丸山 総一  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (30181829)

研究分担者 佐藤 真伍  日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60708593)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードコウモリ / Bartonella / ベクター / 病原性
研究成果の概要

北海道のキタクビワコウモリの26%(32/123),和歌山県のユビナガコウモリの24%(12/50),静岡県のモモジロコウモリの4頭とキクガシラコウモリの1頭がBartonellaを保有していた。コウモリ分離株は,コウモリの属や科に固有の系統,日本のコウモリに固有の系統であった。さらに,ユビナガコウモリではNycteribia属のクモバエが,キタクビワコウモリではコウモリノミが主要なBartonellaのベクターであった。また,コウモリ分離株の全ゲノム解析により,病原性を有するBartonella henselaeと同様の機序により,宿主体内で長期間維持されることを明らかにした。

自由記述の分野

獣医公衆衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,わが国の4種のコウモリには7種の異なる系統のBartonella属菌が高率に分布していること,各種コウモリにおいてBartonellaを媒介するベクターを明らかにするとともに,本菌の全ゲノム解析により,宿主体内で長期間維持される機序を明らかにした。本研究はコウモリが保有するBartonellaに関する我が国で初めての研究であり,その学術的意義は大きい。さらに,本研究を通じてコウモリにおけるBartonellaの生活環の一端が明らかにされたことは重要な新所見であり,今後のコウモリが関わるバルトネラ症の疫学解明に多大な影響を与えるものと考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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