生殖細胞は精子や卵子をつくり、受精を経て次世代を紡ぐ重要な細胞です。しかしながら、生殖細胞がどのように配偶子を形成するのか、私たちの理解は進んでいません。小分子RNAと呼ばれる多様な分子が生殖細胞において遺伝子の制御を行うことは知られていましたが、小分子RNAそのものがどのように制御されるのか、よくわかっていませんでした。今回、ショウジョウバエを用いた研究において、ヒトにも発現しているCyclophilin 40(Cyp40)タンパク質が小分子RNAを制御するはたらきをもち、精子の成熟に欠かせない因子であることがわかりました。今回の発見は不妊などの疾患の解明に繋がる可能性があります。
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