研究課題/領域番号 |
18K06074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
相沢 智康 北海道大学, 先端生命科学研究院, 教授 (40333596)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | アレルゲン / 花粉 / 果実 / GRP / BP14 / Cup s 7 / ペプチド / 立体構造 |
研究成果の概要 |
ヒノキ科植物の花粉症の原因抗原としてヨーロッパイトスギから同定されたGRPファミリーペプチドBP14を対象とし、花粉症が原因となって誘発される花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)との関連を分子レベルで明らかにすることを目的として研究を進めた。 次世代シーケンサーでの解析によりBP14遺伝子の同定に成功し、WHO/IUISのデータベースにアレルゲンCup s 7として登録した。この組換え蛋白質発現系を用いて、患者血清に対する反応性の検討、NMR法による立体構造解析等を進め、そのエピトープに関する議論を行った。
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自由記述の分野 |
蛋白質科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られたBP14(Cup s 7)に関する知見は、新規診断技術の開発や花粉症・食物アレルギーの治療への応用にもつながる基礎研究となることが期待される。花粉症が原因となって引き起こされる食物アレルギーであるPFASのうち、ヒノキ科植物が関連するものについては、特に未知の点が多い。また、PFASの研究には、原因蛋白質の詳細な立体構造解析は重要な基礎情報となるが、その立体構造解析例は極めて少ない。このため、本研究の成果はヒノキ科植物のPFAS研究の進展だけでなく、PFASそのものに関する基礎、臨床両研究分野においても重要な意義を持つ。
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