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2020 年度 研究成果報告書

細胞分裂装置Divisomeのマルチプローブを用いた統合的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06094
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43020:構造生物化学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

松村 浩由  立命館大学, 生命科学部, 教授 (30324809)

研究分担者 吉澤 拓也  立命館大学, 生命科学部, 助教 (50779056)
田中 俊一  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70591387)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード細胞分裂タンパク質 / X線構造解析 / FtsZ
研究成果の概要

様々な細胞分裂タンパク質が集合して形成される細胞分裂装置Divisomeは、細胞分裂期において細胞膜を貫入させる。具体的にDivisomeは、タンパク質FtsZを介してZ-ringと呼ばれる環状の集合体を形成し、細胞分裂初期ではそのZ-ringの収縮が起きて細胞膜が貫入する。本研究では、Divisomeによる膜陥入モデルの構築を目的として、(1) マルチプローブ(X線構造解析、高速AFM、蛍光プローブ)によるSaFtsZの解析を行った。さらに、抗MRSA薬の開発基盤の構築を目指して、(2) EcFtsZ、KpFtsZのX線結晶構造解析を実施した。

自由記述の分野

構造生物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

FtsZの収縮力の発生機構については、長年、様々なモデルが提唱されているが、決定的なものがまだない状況である。今回、EcFtsZの構造解析、および高速AFMによるFtsZの動的挙動解析を実施できたことで、その問いに迫るための準備が整った。また、新しくFtsZに特異的に結合する蛍光プローブが開発でき、初めて熱力学的パラメータを決定できたことは、今後のFtsZを標的とした創薬への重要な一歩である。今後、この蛍光プローブをFtsZの構造状態の同定に用いるといった応用も考えられ、学術面だけでなく新たな抗菌薬開発といった応用面へとつながる基盤が構築できたと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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