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2020 年度 研究成果報告書

膜変形タンパク質のプロテオスタシスを基軸とする小胞体の恒常性維持機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06112
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

山本 泰憲  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (30467659)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード小胞体 / 膜変形タンパク質 / オートファジー / ER-phagy / three-way junction / TMCC3 / 脂肪酸伸長サイクル / カルシウムポンプ
研究成果の概要

小胞体の恒常性は選択的オートファジー(ER-phagy)により維持されており、小胞体の不要になった領域が膜変形、膜分裂し、隔離膜に包まれて排除される。このため、膜変形タンパク質のプロテオスタシスの立場から小胞体の恒常性を理解することが重要である。本研究では、小胞体膜タンパク質TMCC3が膜変形タンパク質に結合し、ER-phagyに重要な小胞体の三つ又構造(three-way junction)の形成を調節することを明らかにした。小胞体膜タンパク質の隔離膜への選別輸送に関わるアミノ酸配列を同定した。小胞体膜の恒常性を担う脂肪酸伸長サイクルがカルシウムポンプと物理的に連結することを明らかにした。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膜変形タンパク質とER-phagyの異常は遺伝性痙性対麻痺と遺伝性感覚性自律神経性ニューロパチーをそれぞれ引き起こす。本研究で発見したTMCC3は膜変形タンパク質に結合し、ER-phagyに重要な小胞体の膜形態を制御する。従って、TMCC3を起点とする膜変形タンパク質のプロテオスタシス異常という視点からこれらの神経疾患の発症機序の理解に繋がる可能性がある。また、カルシウムポンプの異常は遺伝性角化症であるダリエー病を引き起こす。本研究により、ダリエー病が脂肪酸伸長サイクルを介した小胞体膜の恒常性異常と関係する可能性がある。このように本研究成果は学術的にも社会的にも意義が大きいと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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