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2021 年度 研究成果報告書

新規分泌阻害剤の標的分子の探索によるゴルジ体維持と分泌に重要な因子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06133
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

佐藤 あやの  岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 准教授 (40303002)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードゴルジ体 / 分泌 / 阻害剤
研究成果の概要

分泌を阻害するビスインドール含有化合物を見出した。分泌阻害剤は膜輸送の分子機構の解明に寄与していることから、この分泌阻害剤(Bisindole)の特性を明らかにした。Bisindole は、既知の分泌阻害剤である Brefeldin A や Golgicide A と同様にゴルジ体を破壊する。既知の分泌阻害剤がグアニンヌクレオチド交換因子を膜に捕捉して作用するのに対し、Bisindoleはしなかった。Rab6a/a'やダイニンを枯渇させると、Bisindoleの細胞内作用が中和されることから、微小管に依存するRab6を介した輸送経路に影響を与える可能性が示唆された。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ゴルジ体が存在しなければ、生命活動維持に必須である分泌などの細胞内輸送や翻訳後修飾は正常に行われないが、ゴルジ体が存在するための複雑な仕組みの多くは未だ解明されていない。ゴルジ体の維持と分泌能の調節にゴルジンタンパク質が機能することを明らかにしてきたが、その過程で独自のスクリーニングにより、分泌を阻害する化合物を見出した。この化合物は、既知の分泌阻害剤などと同様にゴルジ体を破壊し分泌を阻害したが、既知の分泌阻害剤の標的が異なること、ゴルジ体のみならず小胞体出口部位の移動に影響を与えることを示した。このことは、ゴルジ体を維持し分泌を行うためには小胞体出口部位の移動が重要であることを示唆する。

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公開日: 2023-01-30  

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