本研究ではシアノバクテリア由来GS、BE、およびGlgXの構造生物学的および生化学的解析を行った。比活性、基質特異性、反応産物特異性、酵素表面糖鎖結合部位(SBS)の役割、BEが生産する分岐鎖の長さを制御する仕組みを解明した。また、これまでに不明であったBEアイソザイム3およびGlgXアイソザイム2の結晶構造を解明することに成功した。さらに、GS、BE、およびGlgXは酵素間相互作用を形成しないことを示した。本研究では、当初の研究目的全てを達成するまでには至らなかったが、澱粉の分岐構造を制御する仕組みを解き明かすために重要な情報を複数得ることができた。
|