SARSコロナウイルス(SARS-CoV)について、大腸菌無細胞タンパク質合成系でポリタンパク中のプロ配列の一部を含むプロ体モデルを発現すると、自己プロセシングが起き、成熟型となることを確認した。そのプロセシング部位に変異を入れN末端側にプロ配列を残したプロ体、CN末端側にプロ配列を残したプロ体、両端にプロ配列を残したプロ体を作成することができた。その活性と基質特異性を調べ、成熟過程のシミュレーションを行った。基質特異性については成熟過程で変化がないが、プロセシング部位での認識ではP3'の認識に差異があることを明らかにした。
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