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2020 年度 研究成果報告書

原子構造に基づく黄色ブドウ球菌ファージS13’の感染マシナリーの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06154
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関筑波大学 (2019-2020)
大阪大学 (2018)

研究代表者

宮崎 直幸  筑波大学, 生存ダイナミクス研究センター, 助教 (00634677)

研究分担者 内山 淳平  麻布大学, 獣医学部, 講師 (20574619)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードクライオ電子顕微鏡 / 単粒子解析 / 構造解析 / バクテリオファージ / ウイルス / 感染機構 / 宿主認識 / ファージ療法
研究成果の概要

黄色ブドウ球菌感染症に対するファージ療法の実用化を目指し、黄色ブドウ球菌ファージS13’とS6の感染機構をクライオ電子顕微鏡単粒子解析により調べた。ファージS13’は頭部の直径が約50 nm、尾部の長さが約40 nmの非収縮性の尾部を持つ小型のポドウイルス科のファージであり、ファージS6は直径約140 nm、尾部の長さが約250 nmの収縮性の尾部をもつ巨大なマイオウイルス科のファージである。S13’の解析では、ファージを構成するタンパク質のほぼ全ての原子モデルの構築ができた。一方で、S6では、収縮前後の尾部の構造を決定することができ、そこから尾部の収縮機構を解明することができた。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

黄色ブドウ球菌感染症では、抗菌薬の過剰な使用により、耐性菌が蔓延し、抗菌薬による治療は困難に直面している。その代替療法として有望視されているものが、最近に感染するウイルス(バクテリオファージ)の溶菌活性を利用するファージ療法である。しかし、そのファージ療法に用いるファージの感染・増殖機構に関わる構造生物学的な研究は少なく、非常に遅れている。本研究では、ファージ療法に用いることができる黄色ブドウ球菌ファージを対象として、その宿主認識・感染機構を明らかにするために、黄色ブドウ球菌ファージS13’とS6の構造を決定した。

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公開日: 2022-01-27  

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