研究課題
基盤研究(C)
本研究はシアノバクテリアの概日時計の進化的多様性の解明に向けた実験研究である。3種類のタンパク質(KaiA, KaiB, KaiC)から構成されるシアノバクテリアの概日時計において、周期長を規定する主要な因子がKaiCただ1種の時計タンパク質に内包されている。配列相同性が様々なKaiCホモログを調製し、それらの時計としての機能を評価したところ、現在のKaiCが段階的な分子進化を経て計時機能を獲得したことを示唆する結果が得られた。
タンパク質科学
本研究の成果から、現在のシアノバクテリア生物時計が段階的な進化を経て形作られたことが示唆された。今後、その詳細を解析することで生物時計の起源を知る手がかりが得られると予想される。