研究課題
本研究の目的は、1) 環境ストレスによってどのような精子エピゲノム変化が誘導されるか、 2) これによって、どのような次世代の表現型変化が誘導されるか、明らかにすることである。ゲノムDNA配列変化に依らない次世代への遺伝メカニズムを明らかにすることで、進化学の発展だけでなく、疾患の発症機序の解明にも貢献できることが期待される。申請者は、独自に確立した精子エピゲノムの解析手法(単一成熟精子画分CMS[=HRCS]の精製と解析)を用いることで、父親の低タンパク食飼育や宇宙空間中での飼育が精巣・精子細胞のエピゲノム変化を誘導し、次世代個体の遺伝子発現プロファイルなどの表現型変化を誘導することを明らかにした。昨年度までで、申請課題の研究はほぼ完了しており、今年度は論文の執筆と投稿を行った。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
iScience
巻: 24 ページ: -