研究実績の概要 |
これまでにEndoMSの発現をIPTG添加の有無により制御できるシステムを開発し、染色体上のendoMS遺伝子の位置と置き換えた株を作製していた。同株ではIPTG添加の有無によりEndoMSの発現量を制御でき、変異率が変化することを確認している。この株を用いて、IPTG誘導によるEndoMS発現の有無により、SOS response の対象遺伝子の発現変動が起こるかどうかを検討した。IPTG誘導によりEndoMSのmRNA量が上昇していることは確認できたものの、SOS responseの対象遺伝子の発現変動は検出されなかった。 2019年度にinsertion, deletionの変異が起こった変異体を選抜できる系(indel変異率測定系)を確立し、候補遺伝子(様々なnuclease)破壊株におけるindel変異率測定から insertion, deletion抑制に関わると考えられる遺伝子を同定していた。 2020年度からはこれらの解析から得られたindel変異抑制遺伝子の破壊株を対象に、Mutation accumulation-Whole genome sequencingによる、ゲノムワイドな変異率測定を試みている。現在、継代培養による変異蓄積を行っている。
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