研究実績の概要 |
本研究は、世界中の認知症患者の膨大な遺伝子発現解析及びネットワーク解析結果(マルチソースデータ)を統合解析し、汎用的な認知症バイオマーカーを開発し、認知症、特に、アルツハイマー病の早期発見に貢献する。
研究初年度は、遺伝子発現データの統合解析のための統計理論の開発を行った(論文発表前のため詳細は割愛する)。2年目から、次々に新しく発表される、ヒトアルツハイマー病患者の血中マイクロRNAの発現解析に関する総説(システマティックレビュー)を元に、本研究で開発した理論を適用する対象を厳選している。
2021年度は、前年度までに収集した、ヒトアルツハイマー病の血中マイクロRNAの延べ17,000件の先行研究に加え、2021年に新たに報告された2本の総説を元に、延べ13,000件の先行研究を加え、計30,000件の先行研究の中から、マルチソースメタ解析の対象となる先行研究を100件程度まで絞り込んだ。これらの先行研究をより詳細に精査し、本研究初年度に開発したマルチソースメタ解析を適用する。
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