研究課題
基盤研究(C)
本研究の目標は、認知症の早期発見・早期介入のために汎用的なバイオマーカーを開発することであった。本研究では、特に、認知症の過半数を占めるアルツハイマー病(AD)の血中マイクロRNA(miRNA)について、複数のmiRNAを同時に評価し、世界中のアルツハイマー病患者の膨大な血中miRNA発現解析結果(マルチソース=延べ30,000件)を統合解析(メタ解析)するための理論を構築した。研究期間中にいくつもの新しい結果が報告されたためそれらを取り入れて、現在、解析結果をまとめている。
統計的バイオインフォマティクス
本研究成果により、認知症の過半数を占めるアルツハイマー病(AD)の早期発見・早期介入のための血液バイオマーカーが開発できる(社会的意義)。現在、軽度認知障害(MCI)等で実用化されている血液検査の改良につながる。一方、構築した理論はアルツハイマー病の血液miRNAバイオマーカーだけでなく、他の生体分子、重金属、さらには、他のさまざまな疾病の統合解析に適用可能である(学術的・社会的意義)。