本研究は本研究遂行者が独自に開発を進めている非増幅シーケンサーにおいて,シーケンスライブラリ(サンプル)のシーケンスフローセルへの新規捕捉手法を開発した.従来の方法では捕捉ブローブ(サンプルを捕捉するためのもの)をシーケンスフローセルに共有結合を介し固定していた.本研究では非共有結合であるビオチン-アビジン相互作用を介して捕捉プローブを固定し,かつ,共有結合によるそれと同程度のシーケンス性能を得ることに成功した.これによりフローセル外にてあらかじめ捕捉プローブとサンプルを結合することが可能となり,1細胞から抽出される微量なサンプルを高効率に捕捉することにも寄与するものと期待される.
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