研究課題
カルパイン7のプロテアーゼ活性検出が可能な発現系の検討、及び、新規結合タンパク質との関係性解析を継続した。また、ノックインマウスでの矮小化を解析するための実験条件などを検討した。1) これまでに作製したカルパイン7欠失変異体の発現コンストラクトについて、可溶性画分への回収が可能となる大腸菌や培養条件がいくつか絞られた。2) BioIDにより同定したカルパイン7の結合タンパク質との相互作用を、共発現により検討したが、これまでにポジティブな結果が得られていない。3)カルパイン7に近い構造を持つカルパイン10のドメイン構造解析を並行して行い、プロテアーゼ活性もしくは基質の嗜好性に関わる可能性を明らかにした。これら2種類のカルパインについて、共に進化的に広く保存されていることから、共通したドメイン構造の機能について、今後も解析を進めることで有意義な情報が得られると考えられる。最終年度に予定していた実験を行った後、再検討が必要だと判断される結果が得られたため、達成できなかった目標がいくつか残る。共同研究によりカルパイン7ノックアウト細胞での実験系開発を進めて、今後の解析法確立に役立てたい。また、カルパイン10との比較解析によって、これまで機能が分かっていなかったカルパイン7のC末端領域での保存性の意義や、相互作用タンパク質の同定を優先的に行う。また、ノックインマウスより、いくつかの細胞種について初代培養系を確立する準備を進めている。
すべて 2022 2021 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 備考 (1件)
Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular Cell Research
巻: 1869 ページ: 119188~119188
10.1016/j.bbamcr.2021.119188
Encyclopedia of Biological Chemistry
巻: 3 ページ: 280~291
10.1016/B978-0-12-819460-7.00330-3
https://www.igakuken.or.jp/calpain/