ミトコンドリアの品質管理は細胞の恒常性維持にとって必要不可欠である。遺伝性パーキンソン病の原因遺伝子産物であるParkinとPINK1は膜電位の低下した不良ミトコンドリアを認識し、その外膜にユビキチンを付加させる。本研究ではこの反応におけるE2酵素を同定し、Parkinの活性化と膜への移行を再構成することを目的とした。in cellでParkinと相互作用するE2酵素を複数同定し、単離ミトコンドリアを利用したユビキチン化反応を再構成した。本研究で構築した手法はユビキチンとオートファジーを橋渡しするアダプターの機能解析にも応用し、OPTNがATG9Aと相互作用するという発見につながった。
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