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2019 年度 実施状況報告書

強光下での光化学系 I 機能維持メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K06275
研究機関埼玉大学

研究代表者

高橋 拓子  埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (50748126)

研究分担者 西山 佳孝  埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (30281588)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードPhotosystme I / 光阻害 / チラコイド膜タンパク質 / 電子伝達
研究実績の概要

真核光合成生物に広く保存されるチラコイド膜タンパク質PGRL1は、電子伝達および光化学系I (PSI) の光保護に重要であるが、そのメカニズムは解明されていない。本研究では、クラミドモナスPGRL1がPSIの光保護に寄与する分子メカニズムを明らかにするために、PGRL1に種間を越えて保存される6つのシステイン残基を2残基ずつセリン残基へ改変した変異体を作製して解析を行っている。
2019年4月に研究開始後、システイン置換体を得て作製し、すでに変異体を用いた解析を行っている。これまでの結果から、PSIの光保護にはシステインよりも、細胞内のPGRL1蓄積レベルが重要であることが示唆された。また、N末端に近い2つのシステインはレドックスを介した制御に関わる可能性が示唆された。これらの結果については、"1st Japan-US Binational Seminar (Presented by Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas ""New Photosynthesis"、第61回日本植物生理学会年会 にて報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該研究課題では、共同研究先での解析を計画していた。しかし、コロナウィルス感染症の影響で、外部施設への出張ができず、進行の遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

コロナウィルス感染症にかかる緊急事態宣言が解除されたので、安全性を担保しつつ出張できるよう調整を行う。また、自分の実験室で解析が行えるように解析方法の検討を行っている。

次年度使用額が生じた理由

当該研究課題が採択された年度(2018年度)は長期海外出張中で、課題の遂行ができなかったため、翌年度より本格的に研究課題に取り組み始めた。それに伴い2018年度配分の研究費の多くは翌年度に繰り越した。現在活発に研究活動を行っているため、2020年度にも十分な研究費が確保できるように繰り越した。また、コロナ感染症により頓挫した出張旅費も繰り越したため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 緑藻クラミドモナスにおけるPGRL1の生化学的解析2020

    • 著者名/発表者名
      高橋拓子、高山健太、井須敦子、若林憲一、久堀徹、西山佳孝
    • 学会等名
      第61回日本植物生理学会年会
  • [学会発表] Role of PGRL1 in photoprotection of PSI in the green alga Chlamydomonas reinhardtii2019

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Takahashi, Kenta Takayama, Atsuko Isu, Ken-ichi Wakabayashi, Toru Hisabori and Yoshitaka Nishiyama
    • 学会等名
      1st Japan-US Binational Seminar (Presented by Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas "New Photosynthesis"
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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