共生応答としてのカルシウム振動の他にも、植物細胞内では根毛細胞の生長や分岐・膨張などの形態異常時、花粉管伸長や気孔開閉に関連して、異なる波形のCa2+のオシレーションが発生している。本研究は、このような共生以外のCa2+濃度変動が関与する生理現象の解析に拡張することが可能である。また、現在、トランスクリプトーム解析などから得られた知見から、低環境負荷型の農業技術として期待される「微生物肥料」としての共生能の利用に向けた研究に取り組み、特許などの成果を挙げている。そのため、本研究による成果も共生能の向上と制御を行う技術開発に結び付けることが可能である。
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