植物は発芽後、光を受容することで遺伝子発現プロファイルを劇的に変化させる。青色光は発芽後の胚軸伸長を制御する重要な光である。本研究では、シロイヌナズナ幼苗を暗所から青色光へ露光させた時に起こる翻訳効率と翻訳開始点の変化をゲノムワイドに明らかにすることを目的とした。そのために、翻訳を調べる方法であるリボソームプロファイリング解析を行った。その結果、3万5千個を超える翻訳されるORFを同定し、それらのうち約18%の翻訳効率が青色光への露光によって有意に変化することがわかった。さらに、転写開始点依存的に翻訳開始点が変化すると考えられる複数の遺伝子を同定した。
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