研究課題
本研究は、脳腸相関制御機構による摂食行動調節機構を新規小型モデル動物である食虫目スンクスを用いて明らかにし、哺乳類の摂食制御機構の普遍性もしくは種特異性を見出すことを目的としている。グレリンの不安様行動に与える影響を検討するために、スンクスにジアゼパムの皮下投与を行い、高架式十字迷路の有用性を調べた結果、オープンアームへの滞在時間や侵入回数の割合の増加が見られ、抗不安作用が確認できた。次にグレリンを皮下投与したスンクスを用いて高架式十字迷路を実施したが、オープンアームへの滞在時間や侵入回数の割合に変化は見られなかった。本研究により、スンクスではグレリンの長期投与は24時間の摂食量と体重に影響を与えないこと、オープンフィールドテストで装置中央部への探索行動が増加したこと、高架式十字迷路による抗不安作用が見られなかったことなどげっ歯類と異なる知見が得られた。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 備考 (2件)
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